アクセシビリティ支援室は、障害者基本法ならびに障害者差別解消法の目的や理念を踏まえ、障害その他の理由により修学上の困難を感じている学生が、本学で安心して学び、大学生活を送ることができるよう、個々の状況に合わせたサポートを行います。
具体的には、教職員や学内の関係部署・関係者等と連携しながら、合理的配慮を含む必要な支援やそのためのコーディネート(連絡・調整)の役割があります。
「合理的配慮」とは、障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。
英語ではreasonable accommodationといい、これが現在、「合理的配慮」と訳されています。
accommodationには、「宿泊施設」などの他に、「便宜」「用立て」「調整」といった意味があり、障害者権利条約の定義から考えると、「合理的便宜・調整」といった意味合いで考えることが妥当と思われます。
事業者は、その事業を行うに当たり、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、当該障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をしなければならない。
障害者差別解消法では、行政機関等及び事業者に対し、その事務・事業を行うに当たり、個々の場面において、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、社会的障壁の除去の実施について、必要かつ合理的な配慮(合理的配慮)を行うことを求めています。なお、合理的配慮の内容を決定するにあたっては、事業者等と支援を要する者との間で「建設的対話」を通じて双方にとって妥当な内容を見出すことが重要とされています。
「過重な負担」の判断は、具体的場面や状況に応じて、以下の要素等を考慮し、総合的・客観的に判断することが必要とされています。
①事務・事業への影響の程度(事務・事業の目的・内容・機能を損なうか否か)出所:内閣府「障害者の差別解消に向けた理解促進ポータルサイト」
出所:内閣府「障害者の差別解消に向けた理解促進ポータルサイト」
アクセシビリティ支援室では障害やその他の理由で困難を感じている方たちの相談にのり、合理的配慮に基づいて以下の支援を行っています。又、より適切な支援を行うために、出来る限り教員や学内各部署との連携を図るように努めています。
間接的支援として、学内ユニバーサルデザインの検証や、支援を行うサポート学生の育成、アクセシビリティ支援推進のための学内周知などにも取り組んでいます。
個別面談 | 入学試験時の配慮や入学後の支援内容についてのお尋ねには、入試課と連携して対応しています。 支援室スタッフが直接入学希望の方とお会いして詳しくご説明します。 |
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オープンキャンパス参加支援 | 事前に入試課に参加予約をしていただき、参加プログラムが決まりましたら具体的に支援内容を打ち合わせます。 当日は、例えば支援機器の貸出・ノートテイクなど、必要となる支援を行います。 |
授業における情報保障 ※入学試験で認められた配慮が授業においていつも認められるわけではありません。 |
授業に参加する上でどんな困難や障壁があり、それをどう解消していくかについて、アクセシビリティ支援室と相談します。何度かの面談を経て個々人の状況に応じた合理的配慮内容を策定し、授業担当教員に「授業における配慮依頼」を配布します。その後も授業の進行につれて新たな支援が必要となることもありますので、面談により支援の見直しを行います。
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試験における情報保障 | 上記と同様に相談を行い、定期試験配慮依頼文を作成して授業担当教員と試験担当者に配布します。 【配慮例】時間延長/別室支援/座席位置の配慮/必要ならば、ノートテイカーを配置し開始までの情報保障を行う |
障害学生の進路支援は、就職支援課の障害学生就職支援担当者が行っています。
入学式・卒業式・各種行事においても、必要な介助や情報保障を実施しています。
【配慮例】ノートテイク情報保障/座席位置配慮/宿泊オリエンテーションへの情報保障者の配置
▲拡大読書器
資料の拡大提供/拡大読書器・クリアビュー・とうくんライト(拡大機能付読み上げ器)の貸出/文字拡大ソフト導入/読み上げソフト導入/映像視聴モニター導入/ICレコーダーの使用許可/
板書撮影許可/教室配置変更調整/座席位置配慮/チュータ-配置/教員への授業配慮依頼/
試験時間の延長/試験教室変更等
パソコンノートテイク(要約筆記)、遠隔でのノートテイクシステム(captiOnline/T-TAC いずれも筑波技術大学)導入、ポイントテイクなど情報保障者の配置/教員への授業配慮依頼/映像の字幕つけ/教室や座席位置配慮/注意事項文書伝達/試験時情報保障/デジタルワイヤレス補聴援助システム導入/電子ノートやICレコーダーの貸出等
▲デジタルワイヤレス補聴システム(フォナックHPより)
使用教室のフロア調整/座席位置の配慮/車椅子専用机の確保/教員への授業配慮依頼/駐車場確保/個人ロッカー貸出(学生生活支援課)/滑り止めデスクマット提供/呼出ベル設置(教育支援課)/実習時配慮/定期試験時間延長・別室受験/試験問題の個別回収等
▲ヘルプカード
教員への授業配慮依頼/ポイントテイカーの配置/出席困難状況連絡/ヘルプカード作成/板書撮影許可等
教員への授業配慮依頼(緊急時対応内容説明)/途中退室許可依頼/医務室との連携等
① 受付 |
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② 面談 |
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③ 支援内容 |
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④ 実施 |
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支援室室長(社会福祉士)
伊藤 新一郎(いとう しんいちろう)先生
支援教員(公認心理師)
柿原 久仁佳(かきはら くにか)先生
助教(公認心理師)
蒔苗 詩歌(まきなえ しいか)
コーディネーター(CSW キャンパスソーシャルワーカー)
北野 麻紀(きたの まき)
支援を求めて来られた方の相談に応じる教職員スタッフです。気軽に声をかけてください。
また、アクセシビリティ支援室ではアクセシビリティ支援委員をはじめ事務担当課である教育支援課職員など、他にも多くの教職員が支援に携わっていますので、声をかけやすい事務窓口にお伝え頂いても、又、医務室や学生相談室を訪ねた際にアクセシビリティ支援室につないでほしいと依頼されてもかまいません。
大学院生、学部学生、短期大学生、研究生など本学の学生で、障害その他の理由による修学上の困難を困難を感じている方々です。
平日(月〜金) | 8:45〜11:30、12:30〜17:00(昼休み11:30〜12:30) (スタッフ不在の場合は教育支援課職員が対応します。) |
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直接窓口にお越しいただくか、以下の電話やメールでご連絡ください。
TEL | 011-891-2731(代表)→アクセシビリティ支援室へ |
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acc-support@hokusei.ac.jp |