新型コロナウイルス禍を乗り越えよう(学長からのメッセージ)

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新型コロナウイルス禍を乗り越えよう(学長からのメッセージ)

2020年11月10日

北星学園大学・北星学園大学短期大学部
学長 大坊 郁夫

学生の皆さんへ

 既にマスコミ報道でもご承知のように、北海道、特に札幌市においては、11月に入り、新型コロナウイルス感染者数が急増しています。11月5日以降の感染者数を下記に示します。

日付 札幌市 北海道
11月5日 93人 119人
11月6日 77人 115人
11月7日 141人 187人
11月8日 96人 153人
11月9日 158人 200人

 11月7日には、北海道は警戒ステージを3に上げました。さらに対策を検討しています。
 気温の低下、乾燥に伴い、ウイルスの感染力は持続することが知られています。
 寒くなると換気をし難くなるので、ウイルス感染リスクが高まる恐れがあります。さらに、寒いとコロナは容易に死滅しにくくなるとの研究もあります。香港大研究チームの報告によると、コロナウイルスの感染力は37度で2日持続するが、4度では14日以上も持続するとされています。乾燥(湿度の低下)もウイルス活性度が高まるようです。これからの北海道は低温と乾燥が相まって感染リスクが高まる時期になります。
 9月14日(月)からの後期授業については、感染予防対策を十分に取りつつ、演習や基幹となる必修科目等を中心に対面授業を実施しています。履修人数の多い講義科目は、引き続き遠隔で行っています。
 また、クラブ・サークル等の課外活動は、再開にあたってのガイドラインを学生部にて作成し、それぞれの学生団体の責任者と感染予防の遵守事項を確認したうえで活動を再開しております。
 感染者の急増の状況を踏まえ、大学としてはさらなる工夫を強化しますが、大学内での感染連鎖(クラスター)が確認された場合や、北海道の警戒ステージのさらなる引上げ時には、大学の危機管理ステージを引上げ、非対面授業に移行せざるを得なくなる可能性もあります。そうならないように皆さんの感染予防の工夫を一段と強化されるように望みます。
 キャンパス内においては、マスクの着用、三密を避ける徹底をお願いしています。A館玄関にてサーモグラフィーを用いた体温測定を行い、また、教室での座席指定や間隔の確保と換気、大学会館食堂での飛沫防止パネル、数カ所の手洗い場(12月には、館内に設置します)、アルコールによる手指消毒機器の増設などを行っています。
入館に際しては、入念な手洗いまたは、手指消毒を必ず行ってください。
加えて、館内放送での感染予防の注意喚起を繰り返し行っています。食堂では食事のみでの短時間の利用とし、使用座席のルールの遵守、マスクを外しての会話を控えるようお願いのアナウンスをしています。

 北海道からのアナウンス(10月28日)にもあるのですが、キャンパス内のみならず、他所(アルバイト先等)でも徹底した感染予防をぜひ心がけてください。特に、

○接待を伴う飲食店で、
・マスクなしでの長時間の接待 
・利用客がマスク着用を遵守しない
○休憩時間や更衣室、喫煙所でマスクなしの会話
○マスクなしで大声でのカラオケの利用

など、屋内外を問わず、マスクなしで長時間の会話はリスクが高いことが強調されています。

 これらのことは、皆さん自身のためであるとともに、大事な皆さんの仲間、家族を守るために必要なことを改めてご理解ください。
 また、大学としての迅速な対応を行うために、もし、自身や家族等の同居者が感染した場合、自身が濃厚接触者になった場合には、至急、大学にも連絡をしてください。

 新型コロナウイルス感染症が世界的規模で猛威を振るい続けており、北海道に限らず、一日の新規感染者数の増減が続いています。これだけ感染予防を徹底し注意している中でも、感染リスクはゼロであるとは言い切れません。
 本学として新型コロナウイルスを理由とした偏見や差別、風評被害を助長させる行為や人権侵害など、心ない言動を取ることがあってはなりません。皆さんにおかれましても、感染症対策に取組んでいただき、くれぐれも健康に留意してください。
 一日も早く状況が改善し、以前のようにキャンパス内でコミュニケーションできるようになることを願ってやみません。
 皆さんのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。