【学生部長からのメッセージ】 「かもしれない」と思うこと・十分考えて欲しいこと

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【学生部長からのメッセージ】 「かもしれない」と思うこと・十分考えて欲しいこと

2021年07月21日

学生の皆さん

【学生部長からのメッセージ】
「かもしれない」と思うこと・十分考えて欲しいこと

学生部長 大原 昌明

「ウィズ・コロナにおける『普通』のキャンパスライフ」

 危機管理ステージが3(制限-小)引き下げられたことにより、7月12日から対面での部活動・サークル活動ができるようになりました。これにより、夕方、多目的グラウンドで部活動をする学生の皆さんの姿を見かけるようになりました。また、野球場でもボールを打つ金属音が響くようになりました。私もこの日が来るのを待ち望んでいました。
 それに先だって、7月8日からは一部科目を除き対面授業が基本となり、キャンパス内に学生の皆さんの姿が戻ってきました。
 私の授業の履修者のコメント欄には、「対面授業だと集中しやすいので理解できたが、非対面だとまず集中が持たないのがきつかったです。」(1年生)、「難しかったけど、説明を聞いたらちゃんと理解できて良かった。個人的には対面の方がいいなと思った。」(1年生)、「対面授業の方がモチベーションが上がるので、再開されて嬉しいなという気持ちです。」(2年生)、「久しぶりに対面授業を受けたら、やっぱり対面授業の方が分かりやすいなと思いました。」(2年生)、などのコメントが記載されていました。
 一方で、「公共交通機関を乗り継いで登校しており、感染が心配なので非対面で授業を受けます。」「両親が医療従事者なので、できれば非対面でお願いします。」(いずれも3年生)という声も届いています。
いくつもの行動制約は続いていますが、私たち教職員は、学生一人一人の声を尊重しながら、コロナ禍における「普通」のキャンパスライフが送れるよう心を砕いてきました。
 しかし今、北海道では(全国的にも)、陽性者数が増加に転じました。前期授業はもうすぐ終わりますが、このまま増加し続ければ、夏休み期間の部活動・サークル活動を再び中止せざるを得ません。

「『かもしれない』と思うこと」

 皆さんが感染症に対して警戒していても、そして、大学が考えられ得る限りの対策を講じても、感染を完全に防ぐことができないのも事実です。
 危機管理ステージが引き下げられてからも、大学は、年度当初と同様に、キャンパスライフ全般について、具体的には、検温・手洗い・手指消毒・不織布マスク着用の徹底、教室での換気や座席指定、出入口の指定を行うなど、対策を講じました。また、食堂での黙食、食事時間制限はもちろん、職員による食事中の見回り・注意喚起などを再開しました。さらに、課外活動についても、対面で部活動・サークル活動を行う団体に対しては、ガイドラインに従い、活動の種類に応じて主体的に感染症対策を考えて活動してもらっています。
 しかし、どんなに注意していても感染することがあります。リンク不明が多くなっているのはその証拠でしょう。そして多くは、何らかの接触があった場合に感染することが知られています。
 たとえば、こんなことに心当たりはないでしょうか。部活を終えて仲間と一緒に食事に行く、高校時代やバイト先の友だちと飲食に行く、大学の友だちとドライブに行くなど。課外活動ガイドラインでは、部活動・サークル活動内での飲食を伴う交流・懇親は禁止しています。飲食やドライブが悪いわけではありません。同じ空間を長時間共有することで感染のリスクが高まることが問題なのです。
 皆さん、今しばらくは「自分も感染リスクに晒されるかもしれない」という強い危機意識を持ってください。繰り返します、ぜひ「かもしれない」という意識を持って行動してください。

「十分考えて欲しいこと」

 次はワクチン接種です。
 札幌市では接種券が郵送されました。全道的にも接種券の郵送が行われています。皆さんのところにも届いていると思います。ワクチンを接種するかどうかは、皆さん一人一人に十分に考えて欲しいと思います。
 ここで、7月16日のNHKのニュース番組に出演した、政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長へのインタビューで私が印象に残ったことを紹介します。
 ワクチン接種が進んでもコロナウイルス感染症がなくなることはないとの前提ながら(完全に消滅しないのはインフルエンザウイルスと同じです)、ワクチンを接種すれば重症化リスクが軽減されることが実証されているということです。ウイルスは絶えず変異します。現在増えているデルタ株は昨年のウイルスとはまったく別物です。その証拠のひとつは若い世代でも重症になる割合が多いという事実です。そうした中でも、ワクチンが効果を発揮しているといいます。自分自身の行動を考えるとき、重症化リスクの軽減という事実は、ワクチンを接種するかどうかのひとつの判断材料になると思います。
 現在、大学でも学生を中心とした職域接種の申請を行っています。しかし残念ながら、いつ始められるかが確定していません。2回接種しなければ効果が得られないということですので、なるべく早く1回目の接種が行われることを願っていますが、2回目は後期の授業期間に入ってしまうかもしれません。
 ワクチン接種を行おうと決めたとき、ご家族やアルバイト先の職域接種、あるいは自治体の接種が大学より早ければ、大学での接種を待つことなく、そちらで接種を受けてください。どこで接種しても個人負担はありません。

「蛇足ながら」

 友人知人との飲食が好き、カラオケが好きな私ですが、もう1年以上、そんな経験をしていません。ゼミコンパも、この1年半、開催していません。悲しい限りです。
 私は、学生部長として学生の皆さんに向けて注意喚起する文章を書いてきましたが、この文章を書きながら、私自身も感染リスクを回避できるよう日常生活を送らなければと自戒しています。
 ところで、家に籠もりっきりになると、歩く機会が極端に少なくなって困ります。気持ちも沈みがちになります。皆さんはどうでしょうか?
 暑い夏がやってきました。感染症とは別に熱中症にも注意を払わなければなりません。この夏は、涼しい時間に散歩をして気分転換を図りたいと思っています。そしてこの夏も、大型連休中と同じように、SNSやビデオ通話を通して、友人知人、ゼミ生と交流したいと考えています。そしてまた、新しい楽しみを見付けたいとも思っています。