2020年03月04日
本学は、2月26日に今年度の卒業式および卒業記念祝賀会さらに、2月27日に前日の卒業礼拝の中止を発表いたしました。本学の教職員にとりましても不本意であり残念です。
皆さんにとっても大学生活の大きな区切り、門出を祝す重要な式典でもあり、何度も会議を開き、新型コロナウィルスの感染リスクを排除しての開催の可能性を検討してきました。しかしながら、現下の状況からするならば、日本、北海道では感染リスクはいまだ増大する傾向にあります。それ故、感染リスクを軽減するためには卒業式等を中止せざるをえないとの苦渋の決断をいたしました。
卒業式はできませんが、予定していた卒業式の時期には、皆さんへの餞のメッセージをお送りしたいと考えています。教職員一同は、皆さんが本学での学びを糧として、威風堂々と卒業され、4月からは希望に輝きながら各自に与えられた使命を担われることを切に願っています。
皆さんが本学で研鑽を積み、共に学んだ仲間との時間を惜しみ、互いを讃え合う感動を分かちあう機会でもある卒業式を中止せざるを得ないことは、教職員にとりまして痛恨の極みです。皆さんの悔しさは、さらに倍する大きなものと思います。それは察するに余りあるものです。皆さんの切なさを慮るわれわれがいることも忘れないでください。
なお、危機管理の観点から、卒業式の前後に、学科の有志やゼミ・サークルでの会合や集まりを予定している方も多いられるかもしれません。しかしながら、3月2日、政府の専門家会議(座長=国立感染症研究所長)では特に10~30代の若い世代が、閉鎖され、人が密集する場所を避けるよう求めています。軽症者が気付かないうちに、感染拡大に重要な役割を果たしてしまっているとも指摘しています。
閉鎖的な空間で一定時間を近い距離で過ごす会食(とくにビュッフェ形式の会食)は、感染の温床になりやすく感染クラスターが発生する可能性が高いとされています。そのため卒業式前後の会合や集まりは、中止して、皆さんが無事に社会人としての第一歩を踏み出せるよう準備をしてください。ご理解いただきますようお願いいたします。
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