2020年04月22日
愛する学生の皆さんへ
北星学園大学・北星学園大学短期大学部
学長 大坊 郁夫
今、人類は未曽有の危機にあります。新型コロナウイルスの猛威を、ウイルスとの戦争と表現する場合があるほどです。私たちの基盤がある北海道でも、2月28日に北海道独自の緊急事態宣言、4月12日に北海道・札幌市緊急共同宣言、そして4月17日には全国に緊急事態宣言が発令され、終わりの見えない状況にさらされています。そしてこの状況は刻一刻と変化しておりますが、その影響の長期化は避けられません。
私たち、本学に集うこのコミュニティの教職員、学生、その家族の「生命」と「健康」を守り、新型コロナウイルス感染からのリスクを最大限に低下させ、安全・安心なキャンパスを守っていくことを基本方針としています。今、教職員は非対面授業の準備や授業環境の整備、学生のサポート体制の構築を急ピッチで進めています。教職員にとっても、開学以来最大規模と言えるほどの難局であることは間違いありません。しかし私たちは学生の皆さんのため、できることにしっかりと取り組んでいきます。なぜなら、皆さんこそが私たちの宝だからです。皆さんの学びを止めないよう、そして、「暗い世にあって、星のように輝く」そのフレーズを実現できるよう、姿勢を示していきます。今はまだ至らぬ点もありますが、ぜひ皆さんの力もお貸しください。
ここで学生の皆さんにお願いがあります。それは感染拡大防止に協力してほしいということです。医療崩壊の足音が聞こえるほど、医療現場は大変な状態になっています。そこで働く方々はもちろん、スーパーマーケットやホームセンター、コンビニエンスストア、生産者や物流に従事する方々など、この状況においても私たちのために、感染のリスクにさらされながら働いてくださっている方々がいます。今私たちにできること、それは、そういった生活を支えてくれている方々に感謝し、感染拡大防止のために自分の行動を常に見直し、協力をすることではないでしょうか。新型コロナウイルスに起因する苛立ちやストレス、不安、動揺など、心身ともに落ち着かない日々が続いています。だからこそ、今私たちにできることは他者に感謝すること、他者を思いやることだと思います。自分がやるべきこと、できることをもう一度確認し、感染拡大を防止するための行動をとりましょう。
北星学園大学・北星学園大学短期大学部に所属する者としての使命と誇りを胸に、前を向いて進んでいこうではありませんか。今こそ学生、教職員が一つになって、この困難を乗り越えるときです。お互い健康に気を付けて、日々を過ごしていきましょう。私たちはいつもそばにいます、決して一人にしません。
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