2020年04月24日
大切な学生の皆さんへ
北星学園大学・北星学園大学短期大学部
学長 大坊 郁夫
皆さんは、今、様々な不安を抱いていることと思います。
非対面授業にうまくなじめるのか、授業は一方的になるのだろうか、それなら質問はどうすればいいのだろう、そもそもPC,通信機器をきちんと揃えられない、教科書は事前に入手できないのか、評価はどうなるのだろうか、大学の仲間にいつ会えるのだろう、就活はどうすればいいのだろう、授業のない期間があるならその分の授業料は納める必要はないのではないか など。
さらに、日本否世界全体がそうですが、各地での経済活動の低下は甚大であり、個々人についても経済面での不安は大きいはずです。
皆さんにとっては、大学でのオリエンテーションを終えた後、自宅待機の期間にある今、今後の非対面授業への戸惑い、そして皆さんが思い描がいていたはずの大学生活とは大きく異なる状況に不安を感じているはずです。新入生の皆さんはとりわけ、北星の学びが始まっていない故にこのような思いは一層募っていることと思います。ご家族の皆様も同様のことでしょう。
ちなみに、今年は総勢1,195名の新入生を迎えました(学部924名、短大部227名、3年次編入32名、大学院12名)。
本学の教職員もこの状況において大いに悩みながら、学生の安全をしっかりと確保し、かつ、学びの質を保つために奔走しています。
職員は非対面授業の準備や授業環境の整備、学生のサポート体制の構築を急ピッチで進めています。日頃の所属部署を超えて、授業展開の支援チームを作り、ツイッターなどを用い多様な情報発信を試みております。学習支援、心の支え、経済的な支援についても工夫をしつつあります。開学以来最大規模のこの難局に、「危機管理」の勤務体制の下で教職員は精一杯の知恵を絞り、学生の皆さんの学びを止めないようにできることにしっかりと取り組んでいます。
教員は、これまで経験してこなかった、新たな教育の可能性を秘めた非対面(遠隔、オンライン)授業の準備に取り組んでいます。そのために何度も研修を重ねてきました。それを踏まえ、本学が目指す教育を追究し、高質の授業を維持するように鋭意努めています。断言します、授業の質が下がるなどのことは決してありません。
また、経済面での負担の不安も十分に理解できることです。本学においても、このことは重要な問題と捉えています。非対面授業を実施していくにあたり、本学の通信環境等の整備を進めております。同時に学生の皆さんもそのための環境整備が必要であると認識しております。近々、そのための支援策を発表いたします。
新型コロナウイルスは目に見えない脅威です。日本でも感染経路の追えない(市中感染)ケースが増加しています。当人にはなんの症状がなくても他人に感染し、その人が急速に死に至ることも少なくありません。ですから、われわれ自身が感染しているかも知れないという意識を持つことも必要です。その意識自体が他者を思いやることになるのです。自分の責任を確認し、感染拡大を防止するための行動を共にとりましょう。
このような未曾有な難局においては、われわれの創造力、包容力、人間性が問われます。
北星学園大学・北星学園大学短期大学部に所属する者として、今こそ学生、教職員が一つになって、互の健康を守りつつ、この困難を乗り越えましょう。私たちはいつも皆さんのそばにいて、思いを共にいたします。
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