キャンパス・ハラスメントとは?
- キャンパスの中で起こるあらゆる嫌がらせや人権侵害のことをキャンパス・ハラスメントと言います。相手の人格を傷つけ不快にさせたり、不利益を与えるような言動は、すべて「ハラスメント」と定義されます。キャンパス・ハラスメントには「アカデミック・ハラスメント」(=教育研究の場における権力を利用した嫌がらせ)、「セクシュアル・ハラスメント」(=性的言動により相手に不快感を与える行為)、「その他のハラスメント」(=人種差別やアルコールハラスメント等の人権侵害・嫌がらせ)が含まれます。
キャンパス・ハラスメントだと感じたら?
- キャンパス・ハラスメントを「習慣」として受け入れず、冗談でごまかそうとする態度を許さないでください。相手に「不快だ」、「嫌だ」、「自分は望んでいない」と思っていることを伝えましょう。相手が目上の人や先輩であっても、はっきり「NO!」と伝えていいのです。
- 「自分に落ち度があったのではないか」などと自分を責める必要はありません。他人の言動の責任をあなたが負う必要はないのです。
- また、たとえその場で相手に「NO」と言えなくても、自分を責めないようにしましょう。声を上げることはとても勇気の要ることです。信頼できる人に相談しましょう。
キャンパス・ハラスメントを目撃したら?
- 不快な場面を目撃したら、加害者にそれを伝えるか、友人や相談窓口などに相談しましょう。行動を起こすにはとても勇気が要りますが、見過ごせば、第2、第3のキャンパス・ハラスメントを繰り返すことになりかねません。あなたが声を上げることによって、理解する仲間が集まり、ハラスメントのない快適なキャンパスを目指すことができます。
まずどこに相談したらいいか?
「信頼できる人へ」
- 一人で悩まず人に話をするということが負担を軽減し、それが二次被害の防止につながります。
- 信頼できる友人や、秘密を守ってくれる大人に相談してみましょう。
「大学の相談窓口(相談員)」
- 大学には、キャンパス・ハラスメントの相談に応じるために、総合相談窓口、学生相談室、医務室、各学部の相談窓口に相談員を配置しています。最も利用しやすいところへ相談に行ってください。匿名で相談することも可能です。
- また、一人で相談するのが不安な時は、親しい友人などに一緒に行ってもらいましょう。本人ではなく、事情を知る第3者(友人など)が相談することもできます。
- 投書、手紙、電話、FAX、電子メールでも受け付けていますので、もしも窓口で相談しにくい場合は、これらの方法を活用してください。
「学外の相談窓口(弁護士)」
- 学外の相談窓口として、弁護士に相談することができます。匿名性は守られ、どのような状況で、何をすべきかについてアドバイスが得られます。
自分が加害者にならないためには?
キャンパス・ハラスメントに当たるか否かは、本人が意図しているかどうかに関わらず、受けた相手が精神的苦痛を感じているかが重要要件となります。自分がキャンパス・ハラスメントの加害者とならないように、以下のことを覚えておいてください。
- 親しみを込めた言動であっても、相手を不快にさせてしまうことがある。
- 「この程度のことは、相手に許されるだろう」という勝手な思い込みをしない。
- 相手が嫌がっている様子を示したら、同じ言動を決して繰り返さない。
キャンパス・ハラスメントを防ぐためには、日常のコミュニケーションが鍵になります。自分の言動に対する相手の反応に注意を払いながら、互いを尊重し合う関係性を築きましょう。
相談を受ける際の留意点は?

- 途中で話を遮らず、とにかく相手の話を聴く
話を最後まで聴き、それを受け止めることで被害者を安心させましょう。
- 被害者の立場に立って、被害者本人の意思を確認する
何がしたいのか、したくないのか、または何をしてほしいのか、してほしくないのか、必ず本人の意思を確認し、決して被害者を批判したり責めたりしないようにしましょう。
- 被害者を疑うようなことは言わない
「気のせいじゃないの」「そんな話、信じられない」「あなたのほうが悪い」など被害者を非難する言動はつつしみましょう。被害者をより一層精神的に追い詰めることになります。
- 被害者のプライバシーを守る
被害者が望めば相談窓口に同行したり、証人になる場合があるかも知れません。このときに、被害者のプライバシーを守ることを決して忘れないで下さい。
- 自分自身の心のケア
相談を受けた自分自身の心のケアも大切です。必要な場合は、相談窓口を利用してください。
本学規程と申立書
危機管理に関する規程
キャンパス・ハラスメントの学内相談窓口
総合相談窓口をはじめとして、学生相談室、医務室、チャプレン室、国際教育センター、各課窓口にて随時受け付けています。
総合相談窓口
学生相談室
キャンパス・ハラスメントの学外相談窓口
セクシュアル・ハラスメント相談窓口
所属学部等 |
相談員氏名 |
文学部 |
寺林 暁良、山本 範子 |
経済学部 |
田中 恭子, 山吉 智久 |
社会福祉学部 |
K.U.ネンシュティール、栗山 隆 |
短期大学部 |
ジャン F.マウン、藤原 理佐 |
国際教育センター |
ヘイディ E.トムソン |
カウンセラー |
中谷 紫乃 |
医務室 |
城田 円佳 |
アカデミック・ハラスメント参考事例
ここに掲載する事例は多くの大学で報告されている例をまとめたものです。ただし、その状況が起きる前後の経緯等にもよりますので、アカデミック・ハラスメントの概要を把握する参考として捉えてください。
自分が納得できない場合には、きちんと説明をしてもらうことも重要です。そのためには相手と充分に話し合い、コミュニケーションを深めることが必要です。

- 学生の研究・学習に対する妨害・嫌がらせ
- 正当な理由がなく本人の希望に反する研究や学習を押し付ける。
- 講義・演習等における教育・指導上の差別的な取り扱い
- 嫌いなタイプの学生に対して指導を拒否したり侮辱的な言動をとる。
- 学生の授業・研究結果に対する不当な評価
- 成績評価の結果やその根拠の開示を求める学生の請求に関する不当な拒否
- 教員の職務上・職務外での奉仕の強要
- 教授の学会発表のデータ作りを、学生に徹夜で仕上げることを強要する。
- プライベートな行動に付き合うことを強要する。
- 学生を萎縮させるような強圧的な対応
- ささいなミスを大声で叱責する。
- 「卒業させない」「君には論文を書かせない」などと言う。
- 学生を劣等者扱いするような侮辱的な対応
- 「こんなことも分からないで、よく大学に入ってきたな。」
- 「こんなものを見るのは時間の無駄だ。」などと言う。
- 学生のプライバシーの侵害
- 家族関係・友人・恋人のことなど、プライベートについて根掘り葉掘り聞く。
- その他学生がアカデミック・ハラスメントと認知する言動
セクシュアル・ハラスメント参考事例

多くの大学で報告されている具体例を類型別にまとめたものです。
- 言葉によるセクシュアル・ハラスメント
- 教員の卑猥な発言について抗議をしたら、「冗談の通じないような学生には単位をやれない」と言われた。
- 他の学生から容姿についてからかわれ、不快に感じた。
- 先輩から「女のくせに鈍感」と言われた。女性は細やかに気配りするものという性役割を押しつけられ、嫌な気分になった。
- 行動によるセクシュアル・ハラスメント
- 講義中、必要もないのに教員に肩や腰を触られた。
- 就職の便宜をはかる代わりだと言われ、性的な要求をされた。
- サークルのコンパでイッキ飲みを進められ断ったところ、「男のくせにできないのか」「男らしくない」などと非難され、無理やり飲まされた。
- 交際を断った相手から毎晩のように留守電に性的なメッセージが入っている。
- 視覚によるセクシュアル・ハラスメント
- 特定の教員から、会うたびに上から下までジロジロとながめまわされる。
- サークルの部屋にヌードのポスターが貼られていたり、大学のパソコン室でアダルトサイトを見ている人がいる。
- 先輩が、こちらの反応を面白がりながら、卑劣な写真が掲載された雑誌を見せてくる。
キャンパス・ハラスメントの学内相談窓口
総合相談窓口をはじめとして、学生相談室、医務室、チャプレン室、国際教育センター、各課窓口にて随時受け付けています。
総合相談窓口
学生相談室
キャンパス・ハラスメントの学外相談窓口
セクシュアル・ハラスメント相談窓口
所属学部等 |
相談員氏名 |
文学部 |
寺林 暁良、山本 範子 |
経済学部 |
田中 恭子, 山吉 智久 |
社会福祉学部 |
K.U.ネンシュティール、栗山 隆 |
短期大学部 |
ジャン F.マウン、藤原 理佐 |
国際教育センター |
ヘイディ E.トムソン |
カウンセラー |
中谷 紫乃 |
医務室 |
城田 円佳 |
ここに掲載する事例は多くの大学で報告されている例をまとめたものです。ただし、その状況が起きる前後の経緯等にもよりますので、アカデミック・ハラスメントの概要を把握する参考として捉えてください。
自分が納得できない場合には、きちんと説明をしてもらうことも重要です。そのためには相手と充分に話し合い、コミュニケーションを深めることが必要です。