2020年03月12日
連日報道されております新型コロナウイルス感染症は、日本国内外で感染が拡大をしています。現時点では飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられていますが、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがあるとみられています。
現在、北大生が発信しているNo More CoronaではクイズやQ&A集など、皆さんが興味を持ちやすい内容でまとめられています。是非ご参照下さい。
学生の皆さん含め、若者世代は新型コロナウイルス感染による重症化リスクは低いとされています。しかし、その症状の軽い人が重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があります。今、私達1人ひとりが対策を講じることが重要なのです。以下、具体的な方法をあげますので実践していきましょう。
(1)手洗い
外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめに手を洗う事が大切です。手洗いの原則は水道水と石けんによる手洗いですが、外出先などで難しければアルコール消毒液を使用しましょう。手首や指先・爪の間、指の間、親指などは洗い残しの多い部分です。
(2)環境を整える
・定期的な換気
部屋の十分な換気のため、日中は2~3時間毎に窓や扉を開ける等して部屋の空気を新鮮に保ちましょう。
・消毒
部屋のドアノブや照明のスイッチ、テーブルなど、触れやすい場所を1日1~2回消毒しましょう。アルコー
ル消毒薬がない場合は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒薬)も有効です。 しかし、アルコール消毒薬と
は違い、取扱いに注意が必要ですので、注意事項をよくお読みください。
・適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちましょう。
(3)外出時の注意
換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることは避けましょう。対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離でおよそ2mとされています)が、一定時間以上、多くの人々との間で交わされる環境はリスクが高いです。
(4)軽い風邪症状がある場合
軽い風邪症状(のどの痛みだけ、咳だけ、発熱だけなど)でも外出を控えましょう。毎日体温を測定し、体温と時間を記録してください。風邪症状について、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気による場合が圧倒的に多い状況です。軽い風邪症状の場合は自宅での安静・療養を原則としますが、不安や疑問なことがある場合、札幌市在住の方は新型コロナ一般電話相談窓口:011-632-4567、もしくはかかりつけ医に相談しましょう。
北海道「新型コロナウイルス感染症対策チーム」
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/singatakoronahaien.htm
(5)新型コロナの感染が疑われたら
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱(解熱剤を飲み続けなければならない時を含みます)が4日以上続く場合。
※糖尿病や心血管疾患など、基礎疾患を持つ方は2日程度続く場合。
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合。
もし、上記症状がある場合は「帰国者・接触者相談センター」に相談してください。札幌市の場合は#7119か011-272-7119が窓口です。札幌市民以外の方は、北海道「新型コロナウイルス感染症対策チーム」のWebページで確認をお願いします。
北海道「新型コロナウイルス感染症対策チーム」
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/singatakoronahaien.htm
なお、ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合、以下の8点にご注意ください。
1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3.できるだけ全員がマスクを使用する
4.小まめにうがい・手洗いをする
5.日中はできるだけ換気をする。
6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
8.ゴミは密閉して捨てる
詳しくは、一般社団法人日本環境感染症学会とりまとめをご参照ください。
出典:厚生労働省ホームページ
※感染が疑われたら、状況が落ち着いてからで構いませんので、学生は教育支援課か学生生活支援課に連絡してください。 北星学園大学 代表電話番号:011-891-2731
(6)その他
・マスクについて
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ上で高い効果を持ちます。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクを着用しましょう。ご自身の予防用にマスクを着用することは、屋外などでは相当混み合っていない限り、予防効果はあまり認められていません。混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられます。
・咳エチケットについて
咳やくしゃみをする際は、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って口や鼻をおさえましょう。
出典:首相官邸ホームページ
・健康管理
普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。
関連リンク(参考)
新型コロナウイルスに関連した感染症対策については関係機関からのお知らせなども参考にしてください。
■首相官邸:新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
■厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
■厚生労働省:新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00011.html
■厚生労働省:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項
(日本環境感染学会とりまとめ)厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.html
■北海道:新型コロナウイルス感染症について
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/singatakoronahaien.htm
■札幌市:新型コロナ感染症
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/2019n-cov.html
■東北医科薬科大学病院「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」