2020年05月01日
2020年5月1日
みなさんへ
学生部長 中 村 和 彦
昨年の今頃は何をしていましたか? 高校生活最後の一年が順調にスタートしていましたね。新しいメンバーが入部しサークル活動が本格化していたことでしょう。お花見や旅行の計画を立てていたに違いありません。新学期がはじまり新しい学びや就職活動に集中していたかもしれません。今年は状況が一変してしまいました。
来年の今頃は何をしているでしょうか?何をしていたいと望みますか?どんな自分でいたいと思いますか?目下のところ、全く不透明です。しかし確実に前を見通せるようになるはずです。そのためには、やはり、一人ひとりの行動が何よりも大切です。
ご挨拶が遅れましたが、4月から学生部長になりました中村和彦といいます。本来であれば、オリエンテーション等の機会に、直接、お伝えするつもりでいましたが、「学生部」という組織が作られました。「学生部」は、学習サポートセンター、学生相談センター、アクセシビリティ支援室、キャリアデザインセンターなど、学生生活を支えるいくつかの部署をまとめ、連携を図るための組織です。これまで以上に、北星学園大学に集う4,000余名のみなさんの支援にあたりたいと考えています。
さて、大型連休を前にして、いま一度、「自分の生活の見直しと工夫」に力を注いで下さい。不要不急の外出を避けましょう。
また身体の健康をいかに維持するか、それは非常に重要なことです。検温したり、手洗いをしたり、うがいをしたり、そのような行動は、習慣化されてきたと思います。その上で、現在のような「緊張」と「不安」の状況が続くとき、さらに大切なのは、精神的健康、メンタルヘルスに気を配ることです。
「がまんすること」だけに終始しないで下さい。それはきっと、ざらざらしたこころを作り出し、ぎすぎすした人間関係につながってしまうと考えるからです。「不安」や「心配」を溜め込まないで下さい。「悩み」をひとりで抱え込まないで下さい。直接的には難しいですが、さまざまなツールを活用して、コミュニケーションを図りましょう。みなさんの「声」を、北星に伝えて下さることもそのひとつです。
専門カウンセラーが常駐する「学生相談室」をはじめ、相談できる窓口は、いくつも用意されています。遠慮することはありません。積極的に活用して下さい。
自分のことを大切に考えて下さい。ご家族のことを大切に考えて下さい。友だちのことを大切に考えて下さい。そして今回は、人のつながりの輪をもう少し広げて、コミュニティの隣人、医療や社会福祉に従事している人、物流や販売など、ライフラインの維持に懸命に携わっている人などの状況を想像しながら、いまの自分の生活がどうあるべきか、どう行動すべきかを考えて下さい。
【すべてのみなさんへ】
〇 アルバイトをしなければならない人がいることを知っています。細心の注意を払い、万全の対策をとって従事して下さい。
〇 人数の多い少ないにかかわらず、同一場所での飲酒(コンパなど)は止めて下さい。他者への飲酒の強要など言語道断です。当然ですが、未成年者の飲酒は、法律で禁止されています。
〇 公共交通機関での移動を控え、自動車やバイク等の利用が増えていることと思います。致し方ない事情を抱えているかもしれません。運転をする場合は、いつも以上に安全運転をして下さい。
〇 「10万円の特別定額給付金」や「マスク不足」等に乗じて、「なりすまし」のメールや電話が目立ってきたようです。心の隙間に入り込む「カルト商法」や「闇バイト」、「カルト宗教」への誘いも心配です。「即答」、「すぐに応じる」ことをやめ、何事も「ワンクッション」、「一呼吸」おいて、冷静に判断して下さい。信頼できる誰かに相談してからにして下さい。
〇 キャンパスガイドウェブ(CGW)、大学ホームページなどから、積極的に最新情報を得るようにして下さい。学生相談室をはじめとした、学びや生活に関するさまざまな相談窓口の利用情報も確認することができます。
【サークル活動の再開を待望しているみなさんへ】
〇 サークル活動の場が、大学生生活にとって、極めて重要な場であることを知っています。 今春は、新しい仲間を獲得することができていません。今後予定されていたさまざまな試合や大会、表現の場が中止になったり、延期になったりしたことを理解しています。本当に残念なことです。
〇 能力や技術・スキルを落とさないよう、スポーツ、文化的活動、領域にかかわらず、日々の鍛練が欠かせないことを理解しています。しかし、他者への活動の強要はやめて下さい。
〇 活動を再開できる日が一日も早く訪れることを思い、それぞれが、責任を持った行動をとって下さい。
5月11日からは、非対面授業が本格的にスタートします。しばらくの間、落ち着かず、ばたばたすることは想像に難くありません。いまこそ、一人ひとりの「知恵」を結集し、「寛容」の精神を大切に、的確な「判断」のもと、この難局を乗り越えていきましょう。